座った状態で、
鞘から
刀剣を抜き放ち、さらに納刀に至るまでをも含めた技術を、一つの独立した
武道と成している国は全世界でも日本のみで、実は非常に稀有なものである。
剣道のような打ち合いや激しい運動ではないため、老若男女を問わず学べる武道でもある。
2009年(平成21年)の
全日本剣道連盟居合道初段取得者1270人のうち女性は約3割を占める
[6]。
また、
剣術との相違点は、剣術は初めから互いを敵とした敵対動作から始まる、いわゆる敵との「立合」から始まるのに対し、居合道は主に
床の間での想定のような普段の生活の中など、「居」ながらにして敵に「合う(遭遇する)」として形が組まれている点にある。演武では、奉納、作法を意識している点も挙げられる。
抜刀道との相違点は、抜刀道は主に刀を抜いた状態から立ち技で
試し斬りを行うが、居合道は主に空間の
形稽古を行い、抜き付けとよばれる刀を鞘から抜き放ちながら斬る技術が重視されている。試し斬りは団体にもよるが、頻繁に行うものではなく、一切行わない団体も多い。
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