2014年10月22日水曜日
壺月遠州流禅茶道について、当HPから以下抜粋
壺月遠州流禅茶道宗家は、簡素を旨とする武家の茶道です。
飾らない、気取らない、禅の原点に帰った茶風を持ち、戦国の世に生まれた武士の茶道であるために、現代に生きる我々に適合し、癒しと生命力を与える茶道です。
流祖は、先々代家元 本郷潮泉寺 住職 青柳貫孝宗匠であり、大正5年に、茶道遠州流 顧問 小宮山宗正師の元で師範免許を取得後、大正の大徳 大僧正渡邊海旭師(号 壺月)の指導を昇華し、壺月遠州流茶の湯、禅茶道宗家を打ち立てました。
現在は、各地域社会に対して茶道の芸・技の公開と教授を行っており、禅茶道を伝統芸能として普及発展向上することをとおして、日本の伝統文化の伝承に寄与する活動を展開しています。
武家の茶道ですから、一般に知られている茶道とは全くその趣を異としています。
一、 男点前、女点前といったものはありません。男も女も同じ点前を行います。
二、 貴人の茶もありません。点前に貴賎はありません。茶室にあっては、殿様も足軽も同じです。
三、 点前をしている最中に於ける茶器の拝見はありません。茶を点てる器にも上下をつけない。また、点前をしているときは、精神を集中して道を求めている修行のときでもありますから、ややもすると、茶器の品定め的となり優越感的な気持ち、虚栄の心が覗いて修行の障害になります。点前の中では行いません。
四、 お茶会に於けるは別として普段の稽古、禅茶道の点前にあってはお茶菓子は食しません。修行中に口に物を入れる所作は精神の統一を阻害するからです。稽古は道を求める修行ですから間が狂うのです。むしろ稽古を終えてからお茶菓子を歓談しながら頂くほうが美味しいものです。
五、 正客が茶を頂くときに次客に「お先に…」を述べることはしません。茶を点てた亭主から差し出された茶碗は、礼をしてそのままいただくというのが当流の茶道です。左右の客に、いちいち礼をすることは致しません。
六、 お茶を「もう一服いかがでしょうか」とたずねられたら社交辞令ではありませんから望みなら、もう一服所望してよいのです。禅茶道にあっては、薄茶点前本位です。ですから、三度で頂くことになっています。また、数人で一つの茶碗を回し飲むことは致しません。これは当流儀の大きな特徴です。
七、 お点前の中で茶巾で茶碗の回りを拭くということをしません。茶碗の中を茶巾にて、ひらがなの『ゆ』の字に拭だけです。『茶巾捌き』をするのも当流儀の特徴かもしれません。
http://www.rokujian.org/#!about/c66t
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