2014年10月27日月曜日


流派に格のあることは、一般的に知られているだろうか。
剣術、鎗術、炮術、和、馬術、弓、軍学など、武藝はおよそ武家の世界に存在するものであり、必然的にそれら流派には格が存在する。
下表は、笠間藩の分限帳に見る各流師役と世話役の分布である。『茨城県史料 近世政治編Ⅱ』の「弘化3年(1846)3~5月名順帳」をもとに作成した。
家老~給人 279人
中小姓~徒士並 205人
下目付格~次坊主雇 234人

(中略)

この表の目的は、どの身分に師役・世話役が居るのか、これにより流派の格を明らかにする事だが、これは”師役”と”世話役”に限る。
つまり藩命によらず藩士を指南した”師範”たちは公式の役ではないので、ここには記されていない。
たとえば剣術、表を見ると”示現流”と”一刀流”のみであり、「中小姓」以下の身分には師役がいない。実は藩命によらず”知心流”を指南した田中助次則儀が居た。



[出典]
http://blog.bujutsu.jp/?p=380

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