2014年9月19日金曜日


武家茶道(ぶけさどう)は、おもに江戸時代以降に武家社会の間で行われてきた茶道のこと。大名茶とも呼ばれる。多くの場合、各藩・各大名でそれぞれ公式の流儀が定められており、一つの領国内のみで行われていた流儀も多い。
江戸時代から家元制度をとっていた町人茶と違い、武家茶道においてはいわば各藩の殿様が家元に相当する立場であり、実務は茶道師範に任せていることが大半であるが、中には大名自ら深く茶道を嗜んでいる事例もある。
主な流儀に遠州流石州流三斎流有楽流織部流上田宗箇流鎮信流小笠原家茶道古流不昧流安藤家御家流などがある。将軍家茶道師範役だった片桐石州の石州流は、特に多くの分派を持ち、武家社会に浸透していた。
廃藩置県以降、武家社会の崩壊とともに消滅した流儀も多いといわれる。


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