武家茶道(ぶけさどう)は、おもに
江戸時代以降に武家社会の間で行われてきた
茶道のこと。
大名茶とも呼ばれる。多くの場合、各藩・各大名でそれぞれ公式の流儀が定められており、一つの領国内のみで行われていた流儀も多い。
江戸時代から
家元制度をとっていた町人茶と違い、武家茶道においてはいわば各藩の殿様が家元に相当する立場であり、実務は茶道師範に任せていることが大半であるが、中には大名自ら深く茶道を嗜んでいる事例もある。
主な流儀に
遠州流、
石州流、
三斎流、
有楽流、
織部流、
上田宗箇流、
鎮信流、
小笠原家茶道古流、
不昧流、
安藤家御家流などがある。将軍家茶道師範役だった
片桐石州の石州流は、特に多くの分派を持ち、武家社会に浸透していた。
廃藩置県以降、武家社会の崩壊とともに消滅した流儀も多いといわれる。
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